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日本のプロ野球にはドラフト会議と言う物が存在する。
これは12あるプロ野球球団の戦力の均衡を目的として、
各球団が順に新人選手を指名し絶対的な交渉権を得ることにより
人気のある球団に有力な新人選手が偏ることを防ぐために開始された。

様々な問題が報道されるドラフト会議だが。
今回はその大まかな変遷と成果。
逆指名、希望入団枠に関して。
戦力均衡の意義。
完全ウェーバー制の利点。
そしてドラフト会議の未来について説明しようと考える。
・ドラフトの変遷と成果

ドラフトが開始したのは1965年の11月である。
つまり、その成果が出るのは1966年からだ。
今回はその成果を計る物として、異論はあるだろうがチームのリーグ優勝回数を用いる。
細かい戦力の比較には成らないが、大まかな戦力情報として理解できると考える。
以下に2リーグ設立からドラフト会議開始、大凡の変遷ごとに各球団のリーグ優勝回数を羅列していく。名称が当時とは違うがわかりやすさのためにあえて現在の表記とする。

2リーグ設立、1950年~66年
 セリーグ 巨人10 阪神2 横浜1 中日1 広島0 ヤクルト0
 パリーグ ホークス6 西武5 ロッテ2 ハム1 近鉄0 オリックス0

ドラフト会議開始、1966年~1986年末
 セリーグ 巨人12 広島4 中日2 ヤクルト1 阪神1 横浜0
 パリーグ オリックス10 西武3 ホークス2 近鉄2 ロッテ2 ハム1 

ドラフト会議開始から20年後以降、1986年~1993年末
 セリーグ 巨人3 広島2 ヤクルト1 中日1 阪神0 横浜0
 パリーグ 西武6 近鉄1 ホークス0 ハム0 ロッテ0 オリックス0

逆指名制度開始、1993年~2007年末
 セリーグ 巨人5 ヤクルト4 中日3 阪神2 横浜1 広島0
 パリーグ 西武6 ホークス3 オリックス(+バッファローズ)2 ハム2 近鉄1 ロッテ1

因みに、1991年にドラフト外入団が禁止されている。
その辺りも加味して考えて貰いたい。
セリーグを見ると顕著であるが、ドラフトが開始してから特定の球団の優勝数が他の球団と近くなっている。
包まずに言えば巨人軍である。
これを見ると、セリーグに関しては戦力の均衡という成果はかなりなしえている。
問題はパリーグである。
西武の86年~07年の12、オリックスの66年~86年の10。
西武は以前問題になった裏金、スカウトの不正が始まったのが78年であり、これが影響している可能性がある。
オリックスが20年間に10勝した理由は寡聞にして検討が付かない。
人気のあった巨人に人が集まっていた優勝が多いのは理解できるが。
この当時に大型の補強があったのか、なにかしらの戦術的優位があったのか。
しかしながら、このデータから特定の球団に戦力が偏ることを是正する目的に関しては有る程度成功していることが理解できるのではないだろうか。

・逆指名・希望入団枠に関して。

ドラフト予定選手が希望球団を指名できる制度があった。
今現在はスカウトの不正な金銭授与の問題で2007年には無くなった。
逆指名の制度は、一部の選手が希望の球団に指名されず不満を述べたり、強硬に指名を拒み入団を拒否したことから、社会人に限り許された制度である。

事情を見る人間にとって心情は理解できるし許されるべき制度と考えることが多い。
しかし、やはり前述のように資金の授受を行ったり、資金力の多い球団、人気の高い球団に選手が偏る可能性が高くなる。
戦力の均衡を目的とする場合には、取り入れるべきではないだろう。

また、指名された選手も受け入れて貰いたいところである。
戦力として欲しいからこそ指名されるのであり。
そして自分が指名を受けて受けないと言うことはその球団の新規戦力補充を一つ潰すと言うことであり。
逆指名を望むと言うことは、弱い球団がずっと弱いままでありつづけるということだ。


・戦力均衡の意義

ドラフトの意義において一番の問題はここである。
戦力を均衡させるべきか否か。
無論私は戦力の均衡を望む。
それは、毎年の優勝が読めず、私の応援する球団が活躍する可能性がある。
つまり、私が面白いからである。

ただし、それには賛同しない人もいるだろう。
一つの球団が圧倒的に強いことが面白いと考える人である。
それは球団再編の時、野球人気が低下していると問題になったときに声高に叫ばれた論だ。
つまり、巨人が強くなければ野球は面白くない。

さもありなん。
確かに、一つの絶大な人気を誇る球団が圧倒的に強い。
その図式は一番人気を高めるのに有効かもしれない。
やはり自分の応援している球団が強く優勝するのは楽しいからだ。
特に圧倒的に強いと言うことが好きな人間も多い。

しかしながら、その論には他の球団の人気が上がったか否かは含まれていない。
巨人の試合である全国放送の視聴率が下がったデータは声高に叫ばれた。
しかし、他の球団の視聴率や入場率は示されただろうか。
特にパリーグの試合などは20年前より入場率が上がっているのだ。

戦力が均衡し、どの球団も優勝するようになり、マスコミの露出が増え。
球団が本拠地とする土地のファンが増えたのである。

もちろん、娯楽スポーツの多様化により全体的な人気は落ちているだろう。
しかし、巨人一強と戦力が均衡している状態とでは全体的な人気は変わりないのではないか。
試合が面白くなる分、戦力が均衡している方が利点が多いように私は考える。


・完全ウェーバー制の利点


ドラフトにおいて取りざたされる完全ウェーバー制。
これはアメリカのメジャーリーグベースボールで採用されているドラフト形式である。
日本のドラフトは部分ウェーバー方式である。

ウェーバー制とはなにか。
本年度の成績の悪かった(順位の低い)チームから選手を指名し競合しない独占交渉権を得ることができると言う制度である。

日本では指名が競合し抽選を行う点が一番違う所である。
また、日本では下位から指名し上位まで指名した後に、上位から指名する逆ウェーバーも混じった方式となる。

利点としては逆指名などの戦力の偏りが生まれづらく、不正が行いにくいこと。
そして、指名が競合しない故に、戦力の弱いところが有力選手を得やすいこと。
指名された選手が希望する球団を諦めやすいことである。

指名が競合して、その中に希望する球団があれば指名を拒否する気持ちにもなるだろう。
指名されるか否か分からなければ拒否しても次に指名される可能性は分からない。
拒否しても次にまた指名権が遅ければ指名される可能性は低い。
希望しない球団でも指名を受け入れやすい、というか、受け入れざるを得ないと言う状況しやすい。

欠点はやはり選手側の心根を無視することである。

・ドラフト会議の未来


ドラフト会議はこれからどうなるであろうか。
完全ウェーバー制度はそれなりに有益な選択だと考える。
しかしながら、やはり日本には馴染まないだろう。
それは人間の心情を無視した方法が、日本人の土壌に合わないからだろう。
それでも、やはり逆指名などは戦力の偏りや不正の面から宜しくない。

今考えられている改善案としては、トレードだろう。
指名期間に交渉を得られなかった場合は、希望する球団の選手をトレードとして得ることである。
無論、そのトレード交渉が失敗した場合にはもう一度交渉が出来るべきであるが。

結局は戦力が均衡できて、選手の心情がくみ取れるような方法が望まれるのである。

とはいえ、それはドラフトだけでは話はすまないのかも知れない。
近年はフリーエージェントが取りざたされる。
そして資金の潤沢な球団が特になにやら言われている。
ドラフトで新人の戦力を均衡させても、資金の潤沢な球団に有力な選手が集まってしまう。
この点を有る程度改善しなければドラフト自体にも意味が無くなってしまうだろう。


個人的な意見を言えば、禁止されてない以上、潤沢な資金を持って選手を得ることは手段として正しい。
別段そのことに対して私は悪言を発するつもりはない。
しかしながら、私は選手の戦力が均衡した状態で、監督の戦略やチームプレイによって競い合うのが白熱し技術的にも発展すると考える。
日本球界の面々には、対策となる制度の設立を望みたいところである。
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