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夕刊といえど、夕刊フジなどの夕刊専売紙ではなく朝刊と併売する夕刊のことである。
朝刊のみの読者の私からすれば、夕刊という存在は酷く不思議な存在である。
朝刊のみで纏めればよいものを、わざわざ夕方に情報性の薄いペラペラの新聞を発行するのは何の意味があるのか常に疑問だった。

今週の「週刊新潮」と烏賀陽弘道:著の「「朝日」ともあろうものが。」を読んでようやく疑問が解けた。
一言で言えば、広告収入のためだけの新聞である。

テレビが普及していなかった以前ならば存在理由もあったが、今の新聞社にとっては上記の理由が全てだろう。

少し詳しく説明する。

まず、朝刊は朝発売するために、締め切りは深夜である。午後10時頃に眠りについて次の朝に起きても、深夜に起きたことをニュースとして知ることが出来る。(勿論朝のテレビニュースでも代わりになる。)
しかし、夕刊は夕方発売するために、締め切りが正午頃になる。そうすると、夕刊が発売される間にテレビを見れば済むような情報ばかりを載せることになるのだ。
即時性を求めるならばテレビニュースで事足りる。

では新聞はどのような価値があるか。

それは、昨日の情報を纏め分類し関連づけ、「整理された情報」として提供されることではないだろうか。
仮に朝刊だけの新聞ならば、出た情報を吟味し他の情報などと関連づけ深く探る時間が一日存在する。

しかし、夕刊併売の新聞社は「朝日ともあろうものが」で言及されているが、朝刊と夕刊を同じ記者が書くため取材時間も文章構成時間も減っている。

さらに、同書では以下のように明かしている。

さらに夕刊が読者のストレスを高めているのは、「読者が朝刊→夕刊→朝刊というサイクルで新聞を読み続けている」しかも「記事の見落としもなく隅から隅まで読み続けていて、以前に書かれたことは頭に入っている」という、現実にはありえない前提で記事が書かれているからだ。
(中略)
だから、この朝刊→夕刊→朝刊→夕刊というサイクルを一度でも外すと、読者はニュースの流れが分からなくなる。忙しくて夕刊が読めなかった、朝刊を見る暇がなかった、と言うことが起きると、とたんに記事が分からなくなってしまう。


これは新聞の構造欠陥だろう。
人間は朝から夜までを一日の活動の基本としている。つまり事件も朝から夜までを一つのまとまりや流れとして存在している。つまり、新聞も事件を昨日の朝から夜までを一つの情報として纏めた方が分かりやすいのだ、しかし、夕刊が存在し「同じことを書いてはいけない」ため、朝刊では何故か昨日の昼からと言う中途半端な流れになってしまう。

同書の著者は以下のように語る。

もうお気づきだろう。夕刊があるほうがむしろゆうがいなのだ。午前中、「半日」だけを単位に株式市場の動きをぶった切って「東証、急落」などというニュースを運んでもらうより、一日の動きを俯瞰して「午前中、急落。しかし午後に反発して終値変わらず」とまとめてもらったほうが、読者を混乱させない。「一日を単位に取材をしてもらい、朝刊だけで報じてもらったほうが、読者にとってもわかりやすい。」


もはや、読者にとって夕刊の存在などあっても意味がない、逆に邪魔になっているのだ。

それなのにもかかわらず、何故大手新聞社は未だに夕刊を発刊し続けるのか。
(産経新聞など夕刊紙を発行しない新聞社も存在する。)

それは、こういうことである。
『「朝日」ともあろうものが。』

この「夕刊の廃止」がなぜか全体ディスカッションの議題として取り上げられた。
(中略)
「夕刊の廃止なんて、そんなことをしたら、会社がどうなるかわかってるの!」
彼女の趣旨はこうだった。夕刊を廃止すれば、広告収入、販売収入共に激減は免れない。そうなれば、朝日新聞社の人員数を今のまま維持することは不可能である。つまり組織の大幅縮小リストラが必要である。
(中略)
朝日社員であることの既得権益を失うような改善は行われない



『週刊新潮』P32~34「朝日新聞の惨状」より

「新聞社は大まかにいって新聞の販売収入と広告収入で成り立っていますが、販売収入の大半は最終的に販売店に戻す仕組みになっている。したがって、唯一の収益の柱と言えるのが広告収入なのです。(後略)」


新聞の収入は広告に頼っている。(これは広告主に甘くなると言う別の問題を抱えている。)新聞の三分の一は広告で締められている。
そして、その広告の一部を確かに支えているのが夕刊という存在なのだ。夕刊を切れば、今現在減ってきている新聞の広告収入をさらに減らすことになる、それが新聞社にとって恐ろしいのだ。

夕刊は、読者の不便や時代遅れも顧みず、広告収入という新聞の既得権益を失わないためにしがみついている泥船なのである。
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